先輩社員の仕事調達

以前、スマートフォンなどを手がける移動体通信端末メーカーに従事していたことがあります。当時は工場で携帯電話用マイクの製作に携わり、品質にかかわる業務を担当していました。その後、別会社で営業職なども経験しましたが、再び工場で品質関連の仕事をしたいと思い、新たな職場を探し始めました。安定性を求め、事業規模の大きい企業を検討していたところ、縁あって、白河オリンパスへの入社が決定。そこからのスタートとなりました。

私の在籍する購買グループは、調達、部品検査、部品管理の3チーム体制で、製造用部品の調達業務を担っています。新製品の立ち上げ時、開発部門が、製造に必要な構成部品図を作成し、管理グループが生産管理システムへ生産計画をインプット、そして購買グループに部品の手配依頼がきます。この後の部品手配、物流、部品の品質管理が購買グループの業務です。

私の所属するチームは、QCD（品質・価格・納期）基準に適応する部品を調達することが任務。見積り、注文、納期調整、原価低減活動、業務改善などを行っています。また部品のクオリティや安定供給を維持するため、サプライヤーに対する監査や評価も行っています。
私は入社後、購買グループの部品検査を担当するチームに配属され受入検査や部品の不具合処理の業務に携わった後、調達を担当するチームに異動して、現在チームリーダーを務めています。

新製品の立ち上げ後は、生産管理システムの下、販売からの情報に応じた生産計画に則って購買に必要な部品が自動発注されます。実際には早期納品や追加オーダーの要請がある中、部品の納期遅延や不適合品の発生による納品トラブルが生じたりします。そういった生産管理システムでは対処できない問題を調整することも、私たちのグループの務めです。毎日のように何かしらの対応に迫られますが、私はその問題を一つひとつクリアしていくことをやりがいと感じています。

一方、トラブルの解決には、開発・技術・製造といった多くの部署の協力が必要です。規模が拡大するほど関連部署との接点が増えます。新人の頃は、製造ラインに不具合を出したり、その再発防止策の報告内容が不十分だったりし、日々、あらゆる部署の上長たちに怒られてばかり。私の発言にも、なかなか耳を傾けてもらえませんでした。ただ、日々の失敗を１つ１つ改善していくことで、適切な業務が出来る様になりました。今では信頼を得られるようになりましたが、各部署の上長の指導があったからと痛感しています。良い経験をさせて頂きました。

仕事は、1日の大半の時間を過ごすことになります。時には熱くなり過ぎて失敗することもあります。真剣に取り組む一方、仕事を私物化しないことが重要と考え、適正な距離を保つように心がけています。ただし、上司からの指示や目標は、自分の中では更に上に設定して取り組んでいます。

チームリーダーとしての目標は、職場の改善。私が入社した当時の職場には、まだ変化に消極的な気風がありました。それでも私は製造効率やコスト、品質などの面から、積極的に部署の改善を実践してきた自負があります。ただ、若手社員時代には、力が及ばなかった部分も少なくありません。しかし、今なら、チームリーダーとして他部署の協力を得やすく、上司へ提案するのに十分な知識も身についています。今後はまず、購買グループの職場環境や業務を一層充実させることが目標です。さらに、その後は会社全体にも目を向けていきたいと思っています。

私のモットーは、公私のバランスが取れたライフスタイルを送ること。職場でしっかり任務をこなす一方、プライベートでは会社の同僚と趣味でバンドを結成し、リフレッシュしています。ボーカルギターを担当しており、会社主催の夏祭りでライブも行いました。

また、釣りなども楽しみの1つです。一緒に遊ぶメンバーは会社の同僚が多く、趣味を分かち合える仲間に巡り合えたことは、私にとって一番の収穫でした。白河オリンパスに入社して、本当に良かったと思っています。

私は複数の職業に携わってきましたが、働いた経験が少ない人は、他社と比較ができないために見識が狭くなりがちで、自分の職場の良さが見えづらい傾向があるように感じます。職場に不満を持ちながら働くのは、とてももったいないことですよね。

そんな不幸な状況にならないよう、学生の皆さんには、就職前に会社訪問やインターンなどを活用して、なるべくたくさんの職場を見たり、体験したりすることをおすすめします。また、働く場を経験するという意味では、いろいろなアルバイトに挑戦してみるのもいいと思います。

様々な職場を経験してきた私からすると、白河オリンパスは企業としての安定性があり、社内の雰囲気も和やかで、かなり働きやすい職場です。たくさんの企業を検討した上で、白河オリンパスを選んでいただけたらうれしいですね。