先輩社員の仕事製造

世界に名を馳せる内視鏡メーカーで製造に従事
品質を厳守しつつ製造効率の向上を模索
製造 / 2012年入社

世界トップシェアを誇る企業で社会貢献を

地元・郡山で工業高校の機械科へ進学し、製造業への就職を希望していました。日常生活に身近なものとして電化製品や工業製品のメーカーがありますが、白河オリンパスで生産しているのは医療機器。なじみの薄い製品だったため、かえって印象が強く、人の命を救う一助になれれば大きなやりがいに結びつくに違いないと、興味を抱くようになりました。

会社見学を行うと、機械による自動化を中心に考えがちな工場には珍しく、人の手を活かした作業が多い現場で、人材を大切にしている様子も伝わってきました。また、消化器系内視鏡では世界でもトップシェアを誇るため、企業としての安定性も感じられました。私もそんな企業の一員となって、市場競争に勝ち続けている理由を知りたいと思い、白河オリンパスへの入社を決めました。

内視鏡の製造現場を仕切る職人部門

私が所属しているグループは、作業段階に応じて複数チームに分かれています。その中で私は、内視鏡周辺装置の組立をする工程で現場スタッフの管理を主業務としています。

製造部門は新製品の立ち上げにも関与し、現場目線で実装の可否や作業上の問題点を指摘します。この協議には購買や開発などの各部門、時には本社の開発部門も加わるため、各分野の知識を幅広く学ぶことができます。

難易度の高いミッションが向上心を刺激

白河オリンパスでは、若手にも積極的に活躍の場を与えてくれます。現在、私は製造業務のほかに、サブチームリーダーとしてメンバーの管理も任されています。具体的な役割は、生産計画に応じ、メンバーのスキルを考慮して作業を割り振ったり、作業量に応じた分担を調整したりすること。また、製造過程で生じた品質の不具合への対応や解析、作業量に対する製品原価の適正化、新製品の立ち上げ協力なども担っています。着任当初は職務が増えたことに戸惑いましたが、今は要領を得て、処理能力もアップしました。むしろ、ある程度は自分の裁量で物事を決断できる立場なので、自分の考えを反映しやすく、仕事の面白みが増しています。

一般的に流れ作業のイメージが強い工場ですが、実は毎日大勢の人が、さまざまな関わり方をしており、刺激を受けることが多い職場です。医療機器は品質管理が最重要のため、製造条件も厳しく生産性を上げるにもハードルが高まります。しかし、だからこそチャレンジのし甲斐があると楽しんでいます。

働きやすさを目指し、作業工程の改善に奔走

サブチームリーダーとして、メンバーが働きやすい環境づくりを心がけています。各部門で立場や視点が異なるため、実際に作業を行う製造現場からすると、実現性に乏しい指示を受けることがあります。1つの製品をとっても、現場の作業は数年の長きにわたって続くもの。安易に無理のある指示を受け入れてしまうと、相当の負担となってしまいます。改善の余地があると判断した場合は、上司や先輩を問わず、状況をしっかり伝えて見直しを主張します。交渉は簡単ではありませんが、相手を尊重しながら論理的に話を進め、納得を得るように努めています。結果的にすべてが反映されなくとも、可能な限りスムーズな製作環境へ導くことが私の使命です。

品質管理においては、製造者は毎日同じ製品を扱っているつもりでも、ユーザーは一人ひとり違います。医療現場で使用されることを胸に刻み、完璧な品質を確保するよう責任を持って取り組んでいます。

多彩な研修制度に技術も人間性も向上

当社は人材育成に熱心で、社内教育や研修などが充実しています。技術面だけでなく、仕事の指導法を学ぶコーチング研修、メンタルヘルス関連のセミナー、コミュニケーションスキルを磨くものなど多彩な内容を経験でき、精神面のブラッシュアップにも役立っています。しかも、業務として参加できたり、費用面でのサポートがあったりするので、その点でも感謝しています。

年間休日が多く、仕事とプライベートを両立しやすいのもメリットだと思います。子どもが起きている時間に帰宅でき、休日も家族との時間をしっかり持てることに満足しています。

夢を手にするために地道な努力の積み重ねを

入社後、どの業務に携わるにしても、やる気や希望もって臨めば、最終的に目的を達成できます。能力開発として社外資格取得にも挑戦しています。私は工業高校に通っていたため、在学中に資格受験する機会があり、すでに複数の資格を取得していました。社内で必要な資格は入社後に知りましたが、できることを先延ばしにせず、製造業に就職するためにコツコツと努力したことが実を結んだと思っています。入社後でももちろん、仕事に必要とあれば指導や教育はきちんと受けられますが、いくつかでも資格を取得しておくことをおすすめします。

また、人生は長いので入社することを目的にせず、数十年先まで過ごす職場として熟慮し、自分に合った就職先を見つけてください。