先輩社員の仕事修理・サービス

万全なコンディションへの製品再生を使命に
緻密な内視鏡機器の機能トラブルを修復
修理・サービス / 2014年入社

現場の声に導かれ、女性が活躍しやすい職場へ

高校は群馬県のアスリートコースに入学し、ソフトテニスに励んでいました。出身は白河ですが、在学中の3年間は地元を離れての寮生活。そのため就職先は、地元に戻って探そうと思っていました。そんな矢先に偶然、オリンパスに勤めている母の知り合いから勤務先の話を聞く機会がありました。以前からオリンパスが医療機器メーカーであることは知っていたものの、労働環境などについて聞いたのは、その時が初めて。産休や育休などの制度も充実し、女性が働きやすい職場とのことだったので、就職先として興味を持つようになりました。

内視鏡のキーパーツのダメージを修復

入社以来、修理グループで働いています。修理グループは主に内視鏡の修理を担当していて、このほかに2つある修理関連のグループと連携して作業を進めています。修理依頼のあった製品は、まず修理グループに届き、修理箇所やそれ以外の細かい部分まで点検します。その時、品質上の不具合や疑問があれば修理品質グループへ、また、構造上の問題点や技術的なトラブルが見つかったり、他の内視鏡システム商品との検査が必要になったりすれば修理技術グループへ移されます。この2つの専門グループでの確認が終わると、製品は再び修理グループに戻され、実際に修理を行っていきます。

修理グループは、複数チーム体制。内視鏡を大きく分解して修理する重修理のチーム、スイッチなどのパーツを交換する軽修理のチーム、内視鏡でも内視鏡本体ではなく、モニターなどの修理を行うチームがあります。私が働くチームでは、修理部分ごとに分担が決まっていて、私が任されているのは内視鏡の先端部の修復です。亀裂が入ったり、汚れたりしたゴムを新品に交換して接着し直しています。

ハードルの高い修復技術を一歩一歩マスタ

修理するからには100%の状態に仕上げることが、私たちの役割です。依頼された部分だけでなく、製品をひと通り点検し、気づいた不具合も直してからお返しします。不具合にはある程度パターンがありますが、簡単に直せるとは限りません。稀に、ゴムを外した際、内部のパーツが外れかけているなど、直しにくいケースもあります。そんな時は、修理歴20年、30年のベテランスタッフにヒントをもらい、再度トライします。自分では難しいと思っていたものが無事に修理できると、とても達成感があります。

一方、新しい作業を学んでいる最中に失敗を繰り返すと、「自分には向いていないかもしれない」「周りの人に負担をかけているのでは……」と悩んでしまうこともあります。でも、それではさらに迷惑をかけてしまうので、「早く覚えなければ!」と、前向きに取り組むように心がけています。

リーダーの自覚が芽生え、向上心を刺激

質問は、保留しないこと。入社した頃、忙しそうな先輩方に遠慮してしまって質問できず、あいまいな知識で行った作業が失敗につながってしまったことがあります。以来、ちょっとした疑問でも、その都度しっかり確認するようにしています。

現在は、修理工程のラインリーダーを務めています。毎日の修理完了台数を管理したり、作業スタッフに担当を割り振ったりするのが主な業務となっています。当初は責任のある仕事にプレッシャーを感じていましたが、最近では資格取得も視野にリーダーシップを磨くことを目指しています。

また、徐々に修理の知識を広げ、担当できる修理箇所の範囲を増やすことも目標です。先端部以外の修理方法を学んでリーダーとしてステップアップし、後輩たちの指導ができるようになりたいと思っています。

医療貢献できる喜びと誇りが会社への愛着に

内視鏡は、医療の世界には欠かせない機器です。社会的に貢献度の高い白河オリンパスで働いていることを、とても誇りに感じています。周囲から「良い会社に勤めたね」と言われることも多く、その度にうれしくなります。両親も安心してくれています。

職場は明るい雰囲気で、メンバー間のコミュニケーションも良好です。チームのメンバーはほぼ年長者。ベテラン社員が多いので、わからないことはすぐに確認したり、相談したりできて、支えられています。

同じグループやチームの同僚には既婚者や子育て中の人もいて、産休・育休を取って職場復帰する人がほとんどです。私も将来、結婚や出産をしたら、同じように働き続けたいと思っています。

会話力と発言力は社会人としての必須スキル

社会人になると、周囲は目上の人ばかり。意見を求められたり、自ら主張したりしなければならないシーンが多々あるので、学生のうちから、目上の人とコミュニケーションを取る練習をしておくといいと思います。私の場合は体育会系だったため、自然と上下関係でのコミュケーションが身につきました。また、寮生活でも、先輩と話す際は敬語がルールになっていたり、規律を守るためのルールがあったりしたので、振り返ればとても役に立っています。