先輩社員の仕事製品開発

世界を巻き込んだ新技術を白河から発信
円滑なプロジェクト進行を目指し邁進
製品開発 / 2012年入社

地元でグローバルな設計・開発を

大学の工学部福祉人間工学科で学ぶ中、医療機器に興味を持つようになりました。卒業後は、世界シェアのあるグローバルな企業で、設計・開発に携わりたいと考えていました。地元の福島県で就職を希望したのは、親を安心させたいという想いがあったからです。地方では企業自体が少ないので、就職活動中は業種にこだわらずに検討していましたが、その中で、すべての希望を満たしていた白河オリンパスへの入社を決めました。

新製品プロジェクトを牽引する開発業務を担当

入社以来、開発グループで開発業務に従事しています。白河オリンパスで新製品開発推進のリーダー的役割を担うのが開発グループです。具体的な仕事内容は、プロジェクト推進業務のほかに、オリンパス本社で企画した基本設計や仕様をもとにした製品の評価業務。市場での販売を見据え、原価を考慮した設計、安定した部品の購入など、販売後考えられる課題を洗い出し、設計の改善を行います。また、法規制対応も重要な業務の1つになります。

開発グループは担当製品によってグループやチームが分かれていて、私の所属するグループでは、内視鏡システムの周辺機器を扱っています。その中で私は、最初の6年余りは、手術環境統合システムの開発に携わりました。同システムは、手術室の中で使用される電気メスや照明、内視鏡といったさまざまな医療機器を1つのタッチパネルで操作する、いわゆるリモコンのような製品です。当初は市場導入前の製品を評価する業務に従事し、その後、プロジェクトリーダーを兼ねた業務を任されるようになりました。ハードウェアから立ち上げた新・手術環境統合システム開発では、オリンパス本社業務である源流設計の段階から入り、販売後を見据えた原価低減設計を担当しました。

そして今は、これまでとはまったく違う新しいテーマに挑戦しています。海外を巻き込んだ新製品の立ち上げ・開発で、台湾、シンガポールにある協力会社とも連携して進めていくプロジェクトです。入社動機であるグローバルな業務に携わることが叶い、意欲的に取り組んでいます。

知恵を出し合い、乗り越えていく面白さ

最近、ずっと携わってきた新・手術環境統合システムが、欧州の病院に初めて導入されました。現地での導入の様子を動画で見たときの感動は、言葉に表せないほどでした。医師が手術で使用する治療機器の製品開発という、人命にかかわる仕事をしていることを実感し、一層のやりがいを実感しました。

製品開発を進めていくと、厳しい局面に突き当たることもあります。例えば、製品販売直前に、販売後に本当に稀に発生する可能性がある問題が見つかったことがありました。差し迫った状況に緊張が走りましたが、白河メンバーだけにとどまらず、オリンパス本社や映像部門の有識者などとも連携し、僅かに発生する可能性がある問題の解決に向けて課題を乗り越えることができました。それぞれの視点から知恵を出し合い、討議して解決していく過程にもまた、面白さがあると感じられた出来事でした。

各部署の狭間に落ちる仕事は自分でやる

関わる人が多いほど、プロジェクトリーダーとしてまとめていく難しさもあり、問題が起きたときの対処にはいつも苦慮します。部署ごとで意見のすれ違いがある場合は、お互いの話をよく聞くことから始めて、俯瞰して会社の立場としてジャッジすることを意識しています。時には言いづらい場面もありますが、そこは自分の役割としてしっかり伝えます。

私自身への信頼感も大切だと思っていて、どの部署で対応するべきか明確でない仕事は、率先して自分で取りに行くように心がけています。「部署の挟間に落ちる仕事は必ずあるもので、残っていると支障を来す」という状況があります。これは上司からのアドバイスでしたが、心にスッと入ってきた言葉なので、格言として大切にしています。プロジェクトを推進する潤滑油の役割を果たすつもりで取り組んでいますが、意外と困ったときは周囲の人たちが積極的に協力してくれるので、逆に助けられていると感じることも多いですね。

趣味の時間を持ちつつ仕事ができる環境

立場の違いや歳の差を気にすることなく、和気あいあいと話しやすい職場です。困ったことがあれば、必ず誰かが気にかけて相談にのったり、助けたりが自然に行われています。個人的には、年齢が近いメンバーがグループに多いので、趣味のキャンプや釣りなどのアウトドアを介して、プライベートでの交流も楽しんでいます。仕事と生活とのバランスがとりやすい環境や制度が充実しているため、趣味の時間を持ちながら仕事ができる点も、白河オリンパスの魅力ですね。

学生生活を楽しむことで得るものがある

とにかく学生生活を思いきり楽しんでください! 友人と遊ぶ、計画を立てて旅行するといったことでも、実はコミュニケーション力を磨いたり、スケジュールを立てたりといった、社会で役立つスキルを身につける大事な経験だったと感じています。

ただ、これからは今以上に海外と仕事をする機会が多くなるので、時間を確保しやすい学生時代に、英語でコミュニケーションをとる勉強はしておくことをおすすめします。

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