先輩社員の仕事修理品質

最高の修理品質で「安心・安全」を提供
お客様に寄り添った修理サービスを
修理品質 / 2010年入社

幼い頃から憧れていた医療に携わる仕事

母が介護の仕事をしていた関係で、幼い頃から勤務先の病院を訪れる機会がありました。その影響もあり、医療現場を舞台としたドラマもよく観ていて、医療に携わる仕事への憧れがありました。出身は山形県で、地元の高等専門学校で機械工学を専攻。就職を考える時期になったとき、医療機器を開発・製造している白河オリンパスが近隣にあることを知り、就職先はここしかないと直感しました。

というのも、私は白河名物の白河ラーメンが大好きだったんです。好きなだけ白河ラーメンが食べられる環境で暮らせて、医療に携わる仕事ができるなんて、もう白河オリンパスで働くのが運命だと感じたんですよね(笑)。また、都会で満員電車に揺られて通勤するのは性に合わず、車で通勤できるのもいいなと思えました。

最高の修理品質の実現が使命

入社以来一貫して、修理品の品質管理業務に従事しています。修理品質グループは、常に最高の修理品質を実現し、お客様からお預かりした製品を安心・安全な状態で送り出せるようにすることを使命としています。そのために、修理を行う工程が基準通りに機能しているか、修理品の状態を規格に則って判断したり、作業標準の制定を行ったりしています。

修理品質グループは2つのチームがあり、ビデオシステムセンターや医療用モニターなど内視鏡の周辺機器を担当するチームと、内視鏡のスコープを担当するチームに分かれます。私は内視鏡のスコープを担当するチームに所属していて、修理が完了したあとに行う出荷検査のほか、修理品をお戻ししたお客様から保証期間内に再修理の希望があった場合、そのご指摘を確認し分析したり、不具合の是正対策を管理したりといった役割を担っています。

製品の修理だけでなく、お客様の不安も払拭

工場から新規に出荷される製品は多くのお客様に届けられるのに対し、修理品はお客様一人ひとりから製品をお預かりします。そのため、よりお客様に近い立場で、製品に向き合うことになります。ただ不具合が修理できればそれで終わりではなく、時には製品が使用されている現場にも出向き、お客様の疑問や不安を丁寧に伺い、その解消に努めることもあります。お客様に寄り添った仕事ができることは、修理サービスならではの強みであり、やりがいを感じられるところだと思っています。

一方、入社5年目のとき、「5Mの変更管理」に関する規定の制定を任された際は、大きな苦労も味わいました。5Mとは品質管理にかかわる要素の頭文字をとったもので、修理部門では「Man(人)」「Machine(機械・設備)」「Material(修理部品)」「Method(作業方法)」「Measurement(測定方法)」を意味します。これらに変更があった際に、その変化点を明確にし、管理する方法をルール化する規定ですから、社内のあらゆる部署との折衝が必要です。そんな経験は初めてでしたし、大きなプロジェクトを任された責任感から、まずは自分の力でやり遂げなければという思いが強く、それが衝突を招いたり、スケジュールの遅れにつながったりしてしまいました。

そこで、仕事は自分1人ではできないことを痛感。先輩やそれまでは近寄りがたかった他部署の上司などにもアドバイスを求め、フォローしていただいたおかげで、なんとか制定することができました。多くの学びがあったと同時に、奇しくも自分の誕生日が制定日となったので、今ではいい思い出になっています。

社会貢献を実感し、子どもにも誇れる仕事

社会貢献は企業の大きな使命の1つですが、オリンパスのように事業そのものが社会貢献に直結している企業はそう多くないように思います。白河オリンパスで働くようになってから、幼い頃からよく見ていた医療ドラマや病院などで、オリンパスの製品がそれまで以上に目に入るようになりました。その度に、自分が携わっている仕事が医療に貢献していることを強く感じ、とても誇らしく思えます。

私は入社式の決意表明で、「自分の子どもに『親父はすごい仕事をしているんだ!』と自慢してもらえる仕事を、定年まで続けます!」と宣言しました。当時はまだ結婚もしていなくて、当然子どももいなかったので、社長をはじめ皆さんにウケて笑われました(笑)。今では3人の子どもがいますが、入社式での決意はずっと変わっていません。これからも、オリンパスの内視鏡に修理サービスという高い価値を加えることで、お客様に寄り添い、長く愛され続けるブランドになるよう、尽力していきたいと思っています。

和やかで活気のある職場

現在の職場は若い世代が多く、活気があります。良い意味で堅苦しい上下関係はなく、アットホームな雰囲気ですね。 私は2017年からアシスタントチームリーダーを務めているので、毎日必ずメンバー一人ひとりとコミュニケーションをとり、体調は大丈夫か、変わったところはないか、様子を見るように心がけています。

プライベートでも仲が良く、休日には家族ぐるみでバーベキューやキャンプなどに出かけることもあります。ちょうど今、同僚や後輩が出産ラッシュで、これからもっとにぎやかな集まりになっていくと思うと楽しみですね。

コミュニケーション力を高める経験を

就職して仕事をするようになってから、コミュニケーション力が何より重要だと感じています。学生時代は勉強ももちろん大事ですが、それ以上に、多くの人と関わり、交友関係を築いておくことが大切だと思います。その方法の1つとして、アルバイトを経験することもおすすめです。さまざまな分野の人と知り合えますし、働く中で社会や人との関わりを学ぶこともできます。私も学生時代には、いろいろなアルバイトをしていました。その時の経験は、仕事をする上でも役立っています。

最後に、置かれている環境や状況は人それぞれ違っても、「時間」だけはすべての人に平等です。私はいつもこの言葉を胸に留めて、今、自分にできることは、全力で取り組むよう心がけています。皆さんもぜひ、残された学生生活の時間を大切にして、いろいろなことにチャレンジしてほしいと思います。

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