先輩社員の仕事製造技術

内視鏡製品の検査に欠かせない装置開発
検査工程の作業軽減や品質向上に貢献
製造技術 / 2014年入社

医療分野で役立つ仕事を目指して

高等専門学校で電子工学を学び、卒業後は医療分野で働くことを目指していました。学生時代に長く通院した経験から、医療に救われたという感謝の思いがあったため、私も医療分野の仕事に従事して、人の役に立ちたいと考えるようになったのです。

就職先には、出身地の山形県を含めた東北エリアを希望。学校のOBがいた白河オリンパスを調べてみると、カメラだけでなく、内視鏡も手がけていることを知り、興味を持ちました。また、東北には福島県の白河、会津若松と青森県に、オリンパスグループの拠点が3つありますが、白河は内視鏡システムの中核となる光源やプロセッサーの開発・製造を担っているということで、特に魅力を感じ、白河オリンパスへの入社を志望しました。

製品検査の要となる装置開発に従事

入社以来、製造技術グループに所属しています。グループの役割は、内視鏡の光源やプロセッサー、カメラヘッドなどを対象に、新製品の工程設計や既存製品の生産維持活動などを行なうことです。その中でも、私のチームでは新製品を扱っており、私は製品の機能を確認する検査装置の開発を担当しています。

検査装置は検査作業の効率化を図ったり、作業の間違いが起きないように自動制御を取り入れる等の工夫が必要不可欠です。例えば、作業者がボタンをひとつ押すだけで測定箇所を自動で切り替え、測定結果の取得・判定が実施できる装置開発を目指しています。

手がけた装置で製品検査ができた瞬間は感動!

検査装置が完成するまでには様々な過程を経ます。まず、装置の機能を決定します。
機能を実現するために一から部品を選定し、電気回路図面を作成します。
この図面を元に基板を作成し、検査装置を組立てていきます。
そこから検査装置の評価に移行し、評価を進める中で意図したとおりに動作しないことも多々ありますが、不具合の原因や対策を考える中で基本的な電気回路知識の重要性を改めて理解できました。

そんな壁にぶつかったときは、経験が豊富な先輩にアドバイスをもらったり、類似している過去の図面を調査しながら乗り切っています。そうした苦労を経て、検査装置が完成して製品を検査することができた瞬間は、「自分が一から手がけた装置がきちんと動いた!」という達成感があり、大きなやりがいとなっています。

夢は電気回路設計に強みを持つエンジニア

業務には幅広い知識が求められるため、日常的なアップデートが不可欠です。常に知らない用語が飛び交い、理解できないこともあるので、こまめに意味を調べるよう心がけています。目標は、先輩方と対等に話せるだけでなく、課題点を提起したり、改善の提案ができるようになるまでに成長すること。そして、将来は電気回路設計に強みをもつエンジニアになることを目指しています。

内気な性格でも溶け込める明るい職場

職場は明るく、和気あいあいとしています。製造技術グループは男性が大半を占め、先輩社員が多いのですが、フランクな雰囲気で仕事がしやすいですね。先輩方が「最近、困っていることはない?」「進捗はどう?」と気さくに声をかけてくださるので、もともと内気な私も物怖じせずに話ができ、仕事の悩みも相談できるようになりました。特にチームのメンバーは仲が良く、芋煮会や飲み会などのイベントを企画するなど、楽しく過ごしています。

また、働きやすさの点では、敷地内にオリンパスグループ初の託児所があることも魅力です。私も将来、子どもを授かったら活用して、仕事と子育ての両立を図りたいと思っています。

製造技術はスキルを磨きたい人に最適な仕事

インターンシップなどで就職活動中の学生に接すると、「製造技術はどんな仕事をしているのかイメージが湧かない」「花形の製品開発で働きたい」という声をよく耳にします。ただ、実際に働いてみると、技術を活かした仕事がしたい人、スキルを高めたい人はもちろんですが、ものづくりに関心がある人は、製品開発より製造技術のほうが向いているし、活躍の場があると感じています。

さらに何かひとつでも強みがあると自信になるので、学生時代はしっかり勉強しておくといいと思います。私は赤点回避のために暗記で乗り切ってばかりいたので、今になって後悔しています(笑)。

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