先輩社員の仕事製品開発

ものづくりの現場ならではの視点を製品設計に反映
「個」の可能性を引き出すリーダーを目指す
製品開発 / 2008年入社

社会貢献度の高い医療分野にやりがいを抱き

大学では通信工学を専攻しました。医療画像診断のデータ圧縮技術を研究したのをきっかけに、医療における社会貢献度の高さを認識し、やりがいを抱くようになりました。医療系の企業を中心に就職活動する中、興味を引かれたのが、世界中の施設で医療機器が使われているオリンパスです。

偶然にもオリンパスに入社した大学の先輩に話を聞く機会に恵まれ、オリンパスでは内視鏡をはじめとしたさまざまな医療機器の研究・開発に携われること、明るく働きやすい社風であることなどの情報を得て、入社を決意しました。

実は新卒当初は、東京にあるソフトウェアを専門としたオリンパスのグループ会社(現在は本社へ統合)に就職していました。しかし、地元の福島県に戻ることになって退職。それでも医療分野の仕事をという志しは変わらず、地元にある白河オリンパスへと再就職した経緯があります。

リーダーとしての責任

前職では、超音波内視鏡のソフトウェア開発に携わっていました。白河オリンパスでは開発グループに所属し、ソフトウェアだけでなくハードウェアを含めた医療機器そのものの商品化開発に従事しています。本社で基本設計したものを、われわれが製造現場ならではの視点で設計を精査し、各種検証を重ねたり、各製造部門との調整をしたりといったこと全般を担っています。また、近年厳格化されている法規制対応も仕事の1つです。これまで、外科手術室統合システムやカプセル内視鏡システム、治療機器システムなどを立ち上げてきました。

現在、所属するグループは、内視鏡システムの周辺医療機器を多く扱う部署です。その中で私は、主に治療機器・外科手術室統合システムを担当するチームのリーダーとして、メンバーの支援やチーム全体の業務管理を主業務としています。

チームを率いる立場になってから、仕事の捉え方を見直しました。自分が頑張ってやるというスタンスではなく、チームメンバーの力を最大限に引き出すことに主眼を置くようにしています。特に心がけているのは、チャレンジする機会をメンバーそれぞれにつくることです。

製品を開発から出荷まで見届ける醍醐味

治療機器に関する製品を立ち上げたときは、通常、本社の業務になるユーザー評価の場にあえて立ち会わせてもらいました。結果、そこで得たものは大きかったです。製品自体の使用感はもちろん、オリンパス製品への信頼、次の製品への期待などを医師からじかに聞くことができ、責任の重さを感じるとともに、より一層、仕事への意欲が増しました。

また、内視鏡手術による、体への負担をできるだけ軽減した低侵襲治療を間近で見て、そうした製品の開発に携われていることへの誇りを改めて確認する機会にもなりました。新製品を立ち上げて、実際に現場で使うところまでかかわることができるのは、開発グループならではの醍醐味ですね。

常に諦めず、行動していくことを成長の糧に

白河オリンパスに入社した最初の年は、正直なところわからないことだらけで、挫折しかけたこともありました。しかし、根気よく相談にのってくれる先輩がいるなど、人に恵まれた環境だったので乗り越えることができました。

当時、先輩から「できないこと、わからないことを整理して、1つずつつぶしていく」というアドバイスをいただき、どんなに小さなことでもノートに書き出し、調べて、遂行するというサイクルを繰り返し実行。時には失敗しながらも、とにかく諦めずに続けました。ふと振り返ったときには、ノートを必要としなくなっていた自分がいました。

今でも壁に突き当たったときは、このノートを見返して、自分を奮い立たせています。あのときに諦めていたら、自分はここにいなかった。諦めずに対策を考えて、行動に移していくことで成長できたのだと実感しています。

活躍できるチャンスの多い職場環境

開発グループは大人数の部署ですが、同じグループやチームの中だけにとどまることなくディスカッションし、時には笑顔も交えながら業務が進められていく活気ある職場です。

普段から声を上げやすい雰囲気ができているので、立場に関係なく、アイデアを提案・実行しやすい環境でもあります。アイデアが成功すれば、白河オリンパスからオリンパス全体へと拡大していく例もあるので、活躍できるチャンスが多い点も魅力ですね。

意識して「伝える力」のトレーニングを

技術系の仕事において「技術力」は必要な力です。しかし、それだけでは仕事はこなせません。企業ではさまざまな部署が連携して仕事を進めていくので、自分の考えを論理的にわかりやすく「伝える力」が必要となってくるからです。

例えば、学生時代でも、プレゼンテーションをする機会などを捉えて、わかりやすく書く、わかりやすく話すといった「伝える力」を意識してトレーニングしておくといいと思います。社会人になったときに、きっと役立つはずです。

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